一口にITエンジニアと言っても、その領域もしくは職種は幅が広く、求められるスキルも異なります。かなり大雑把に分けると、ハード系とソフトウエア系、そしてシステム開発系と通信・Web系に分類することができます。
システム開発系でニーズが高まっている仕事としては、AI開発とIoT開発が挙げられます。スマホアプリや一般的な顧客サービスでもAIを使った診断や分析、問い合わせ対応などが増えているので、機械学習のためのプログラムができるエンジニアの需要は高まっています。また、家電製品やセンサーなどをインターネットとつないで、より利便性の高い動作をさせるIoTの技術も急速に需要が伸びています。BtoBだけでなく一般家庭にも及ぶ領域なので、その可能性はかなり大きく、エンジニアの需要も相当なものになるでしょう。その面では、PythonやR言語などのプログラミング言語スキルが必要です。
通信・Web系領域では、セキュリティ分野、コンサルタントの需要が伸びています。今やサイバー攻撃のリスクが中小企業を含めてあらゆるサイト運営者、業務システム運営者に及んでおり、安全性の確保を考える企業が多くなっているからです。
さらに、DX化が急速に進んでいるため、アドバイスができるITコンサルタントの需要が高まっています。こうした仕事を行うには、システム全体を見る力や、クライアントの業務内容やプロセスを分析できるスキルなどが求められます。